平成31年度 東京都観光産業外国人材活用支援事業

 小売業界

小売業界は、商品を消費者に販売する業界です。様々な種類の商品を販売する百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアに対し、特定の領域の商品を扱う専門店は、電化製品などを取り扱う家電量販店、医薬品や化粧品を中心にそろえるドラッグストア、衣料品を扱うアパレル店等があります。


 小売業界の仕事(職種)の紹介

小売業界は主に、店舗を運営する店舗運営部門、商品開発や仕入れを行う商品開発・仕入れ部門、新規店舗の開発や販売促進を行う販促・店舗開発部門、人事や総務といった企業を経営するために必要な業務を担当する管理部門に大きく分けられます。店舗運営部門は、売り場スタッフ、店長を中心にお客様の対応を行います。また複数の店舗を管理するエリアマネジャーという職種もあります。商品開発・仕入れ部門は新しい商品の開発や商品の仕入れを担当します。販促・店舗開発部門では、新規店舗の開発や店舗の売り上げ増加のための側面支援を行います。商品開発から販売計画、予算管理を総合的に管理するマーチャンダイザー(MD)という職種もあります。

小売業界の職種紹介:※外国人材が入社当初に採用される職種は、在留資格(技術・人文知識・国際業務)の関係で学校の専攻・母国の言語・文化知識等を活かすことができる★の職種が多いようです。

 小売業界のキャリアモデル

小売業のキャリアは、店舗運営部門の売り場スタッフからスタートすることが多いです。その理由は、まずはお客様の声をしっかり聞 きながら、どう要望に応えていくか、顧客ニーズや市場のトレンドなどを理解するためです。その上で、店舗のマネジメントに携わるか、商品開発・仕入れ部門に異動するか、本部の店舗開発や販売促進業務に関わるか、自分の将来展望をしっかり描いていきましょう。また、海外展開をしている企業であれば、経営コンサルタント、店舗経営者等、海外でキャリアを積むことも可能です。

小売業界のキャリアモデル

※一般的なモデルとなります。企業により違いがあります。

言葉や国籍の壁を乗り越えて、日本人のお客様から信頼されたことが自信につながる
外国人材活用事例:小売業界1

株式会社フォーナインズ 銀座本店兼営業部海外課

周 煜(シュウ イク) さん

2012年9月入社。桜美林大学大学院経営 学研究科経営学修了。中国出身。

 この業界を志望した理由は?

私は特にものづくりの会社に興味を持っていまし た。世界から評価を受ける日本製のブランドという魅力を持った会社で、商品の製作から販売まででき、さらに専門技術も身につく会社で仕事をしたいと思っていました。当初は規模の小さい町工 場も視野に入れていましたが、自ら外へ発信する ことが可能である卸売業や小売業も兼ねていた フォーナインズを志望しました。フォーナインズは、日本製の眼鏡フレームの企画・卸売・小売を手がける企業であり、小売ではお客様の見え方に関するお悩みを解決できる面白さ、卸売では海外展開に力を入れようとしていることが魅力的でした。

 担当している業務は?

現在、私は2つの仕事を兼任しています。1つ目は、銀座本店で接客販売、視力の測定、眼鏡のかけ具合の調整などお客様対応業務です。商品の管理、新人の教育も担当しています。2つ目は、営業部海外課での仕事です。展示会などへ出展し、海外の取扱店舗や代理店などの法人のお客様へ新商品の説明をして、受注・売上に貢献していく仕事をしています。

 業務で一番やりがいを感じることは?

入社当初は、日本人のお客様との信頼関係が築けず、お客様から接客を他のスタッフに代えてほしいと言われてしまうこともありました。お客様に不安を感じさせないよう練習を重ね、技術を身につけたことで、最近では、家族の分の眼鏡もお願いしたいと言ってくださるお客様もいます。言葉や国籍の壁を乗り越えて、日本人のお客様から信頼されたことは嬉しく、自信にもなりました

 将来の夢は?

短期的な目標は、専門的な知識を深めて、あらゆるお客様の要望に応えられるようになることです。長期的な夢は、弊社のブランドを海外でより浸透させていくことです。弊社の商品を通じて、アジアの人々と一緒に仕事をしたいと思っています。

後輩へのアドバイス

就職活動では、日本語の語学力は妥協してほしくないと思います。アルバイトなどでも、日本語を使う機会を増やしてください。

インバウンド需要を取り込むプロフェッショナルとして、皆に頼られる存在になりたい
外国人材活用事例:小売業界1

株式会社ビックカメラ EC本部 広告宣伝部 インバウンド室 主任

張 然(チョウ ゼン) さん

2012年11月入社。外交学院(China Foreign Affairs University) 外国語学部 日本語学科、国際経済貿易学科。中国出身。

 この業界を志望した理由は?

中国の大学を卒業する際、中国や日本でのGDPの半分以上のシェアを占める第三次産業のサービス業に魅力を感じました。特に、接客やサービスで高い評価を得ている日本の小売業でスキルやノウハウを学びたいと考えたこと、また私の大学での専攻が日本語学科であったことがこの業界を志望した理由です。

 担当している業務は?

広告宣伝部インバウンド室に配属され3年が経ちますが、外国人観光客向けのPRにつなげる広報やイベント企画、店舗の免税コーナーのレイアウト企画など、インバウンド需要を取り込むための仕事をしています。また、中国語や英語などの言語も活用しながら、外国人観光客が見る雑誌や免税コーナーでの販促物、掲示物などの制作も担当しています。業務にあたっては、購買意欲を高めるための販売戦略や外国人観光客に人気のある商品の調査など、どうしたら弊社を認知してもらえるか、またリピーターになってもらえるか、常にお客様の気持ちを考えています。企画の立案や実行をする際には、横断的に各担当部署の調整などを行う難しさもありますが、成長するチャンスだと思っています。

 業務で一番やりがいを感じることは?

インバウンド室の立ち上げスタッフとして配属された時に、外国人社員は私だけでした。中国の大学を卒業し採用された第1期の社員として、海外からの観光客が増えていく中、重要な仕事を担っているという思いを強く持つことができました。また会社内で新設の部署ですので、他部署と連携して新しい業務の構築をしていくことにやりがいを感じています。

 将来の夢は?

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、より多くの外国のお客様に弊社を知ってもらうために、インバウンド需要を取り込むプロフェッ ショナルとして、皆に頼られる存在になりたいです。将来、弊社が海外進出する際には、現地の店舗運営など直接業務に関わり力になりたいです。

後輩へのアドバイス

日本での就職を目指す上では、しっかり情報を収集して、そのための準備をしてください。また本当に自分が望む業界を調べていくことが大切です。

外国人材活用事例  

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